なわとびは小・中学校において、体育科教育はもとより広く教育活動に浸透しています。特に、京都府北部など寒冷地では、冬季の手軽な教材や遊びとして、長く広く学校教育で活用されてきました。
 しかし、その内容は、二重跳びが何回できたか、クラス対抗の大縄跳びなど画一化されたものが多いようです。また、近年流行となっているダブルダッチは、子ども達を魅了するものの、指導が難しく、熟練した指導者でなければ多くの子どもがドロップアウトするという問題点を持っています。

 ここで紹介するなわとびは、アメリカで発展したジャンプロープ・フォア・ハートというプログラムからヒントを得て、小・中学校の学校体育で創造性と協調性を育む教材として活用することをねらいとしたものです。

 もちろん、この学習を通して、子どもたちの体力が高まり、リズム感や協応能力など基本的な運動スキルが獲得されることも期待できます。教師が跳べる技術を持たなくても、
コアのテクニックを学習者に指導することによって、学習者グループで自在に変化発展させることができます。また、発表会や縦割り学習などを位置づけることで、社会性の発達をさらに寄促進すると期待できるでしょう

 用具としては、短なわ、長なわ、ダブルダッチのなわ(1本、2本)を用いて自在に組み合わせることができます。学習者の創意工夫によって、様々なバリエーションを創り出すことができ、体育館でも運動場でも実施できます。子ども達の好むリズミカルな音楽を活用すると、モチベーションがあがります。





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コンビネーションなわとび教材の意味と発展