1.はじめに

教 材 名  『素焼き粘土作品の壁掛け』
学校種    幼稚園・小・中学校・特別支援学校
教 科 名  図画工作・美術
学習目標  「楽しんで制作する。集中して制作する。飾って楽しむ。」
制作方法概略
‘片作り:「並べる」「集める」をテーマに、たくさんの小品(約5兮隋砲鮑遒蝓∩脳討する。
∈命АЭ綺務┐龍颪覗脳討素地に彩色する。
E修衂佞院Ф觀舛糧弔縫哀襦璽ンで陶片を貼り付ける。
だ作完成と同時に展示して、互いに鑑賞し合う。



特 徴

●キーポイント
「小さな陶片」作りなので、短時間で一定の形に仕上げるには、せいぜい手のひら大くらいの物になろう。また作り続けることで、たまっていく作品を「並べる」行為自体も楽しみになるだろう。

●画面について
陶片を貼り付ける矩形画面は細長く、陶片が際立つように艶消し黒の塗装をしておく。教育現場でよく使われる画用紙の縦横比率より画面を細長く設定することで、「並べる」や「貼り付ける」行為の連続性が、より有効に働くように思える。様々な細長矩形板を用意しておき、生徒が自分の好みに合う矩形を選べるようにする。また、穴あきベニアを使用することで糸を使った装飾がしやすくなる。

●彩色について
陶芸作品の彩色としては、釉薬が一般的である。低火度釉薬であれば多くの色味を選択できる。しかし、本教材では、水彩絵の具を使用する。制作過程そのものを楽しむためには焼成を経てしか発色しない陶芸の技法は本教材にはなじまない。吸水性の良い素焼きの素地と水彩絵の具は相性が良く、どんどん着色しても混濁しにくく、鮮やかな色彩表現を楽しめる。

●接着について
陶片を貼り付ける道具として「グルーガン」を使う。接着する材料としては様々な接着剤が考えられる。しかしどんな速乾性の接着剤よりも操作の簡便さ・経済性・安全性を考えると「グルーガン」の使用が有効である。一方、欠点もある。それは陶片の剥離である。ところが本教材の目指すところは作品の恒常性ではなく、「制作の連続性」や「制作過程自体を楽しむ」ことにある。剥離については、陶片を糸や紐素材で板に巻き付けて固定する制作工程を追加することで解決できる。

●鑑賞について
この教材で仕上がった生徒作品は、本校で展示した後、2007年5月及び2008年2月に京都教育大学美術科ギャラリー あなぐらで展覧会を開催し、制作生徒を大学に引率してギャラリートークを実施した。展示された作品を鑑賞して互いに評価し合うことで、作品の価値を新たに見出したり、以後の創作意欲を高めることに繋げることができる。
<<TOPに戻る 「2.制作工程」へ>>