サヌカイト(さぬかいと)

日本(東アジア)

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サヌカイトは和名を讃岐岩と言い、その名のとおり、讃岐地方香川県(讃岐)坂出市国分台と大阪府奈良県にまたがる二上山で採取される火山岩の安山岩の一種。その硬さは鉄以上で,古来、木槌などでたたくと澄んだ音がすることで知られ、「カンカンいし」と呼ばれてきた。音の美しさから、楽器として用いられ、打楽器奏者のツトム・ヤマシタらもこれを用いた演奏活動を行っている。1964年の東京オリンピックの、開会式に使われたことでも有名。

奏法

直接打奏

素材・大きさ

80 ㎝ ×10.19 ㎝ ×8.5 ㎝ 漆黒色できめの細かい安山岩。ガラス質でマグネシウムや磁鉄鉱を多く含んだ石。およそ1300万年前の火山活動で瀬戸内地方にマグマが噴出後急冷したため、ガラス質から微粒鉱物の集合体となった、硬く緻密な岩石。

ききなし

キーン コーン

構造

元来、黒色だが風化すると表面に水和層ができて白くなる。ガラス製の食器でも叩くと高音が出るが、花崗岩のように目に見えるような結晶が集合してできている岩石では、このような音は出にくく、サヌカイトのようにガラス質又は細粒緻密な岩石に限られるようだ。板状のサヌカイトを8 本、木琴のように丈夫な糸の上に並べてドレミファソラシドの長音階に調律されたもの。

鳴らし方の説明

桴で打つが桴は附属しておらず、動画ではさまざまな材質の木琴用マレットを使用して演奏している。マレットの材質によってかなり音色が異なる。

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