なんのために働くの?

なぜ働くの?
人はなぜ働くのだろう?なんで働かなきゃならないんだろう? こんな質問をすると、すぐ「お金のために」とか、「働かなきゃご飯を食べられないよ」という答えが返ってくるかもしれない。生活をするのにお金は必要だ。でも働く理由はそれだけかな? お金を得る方法はいろいろあるし、いろんな働き方があると思う。「なぜ働くの?」を考えるときに、まず「1.自分のため」に働くとはどういうことか、「2.人や社会のため」「3.家族のため」について働くとはどういうことかを考えてみよう。そして、これら以外に、働く理由はないのかも合わせて考えてみよう。

1. 自分のため
人からの指示ではなく、自らの意思で仕事をする。それが自分のために働くということ。あこがれた職業につくことは夢の実現ともいえる。辛いことがあっても、「この仕事が大好き!」「この仕事をしているときが幸せ」と、胸を張って言えたら、それはかなりうれしいことだね。仕事をしながら技術を磨き、成長していく自分がいる、自分のために働きたいと思うことは、誰にとっても当然なことかもしれない。

2. 人や社会のため
すべての企業は、人のために役立つものを提供している。だから、その代価としてお金をもらう。しかし、ボランティアやNPOはお金をもらうことだけが目的ではない。 お金はあまりもうからないけれど、人のため、社会のために働いているといえるだろう。自分が働くことで「社会ために役立っている、人が喜んでくれる」と、実感することは働く励みになる。社会のために働くことで自分も刺激を受け、視野を広げたり、仲間と協力しあって、ひとつの仕事をやりとげたりすることが、生きがいになるんだ。

3. 家族のため
ひとりの生活から家族のいる暮らしへ変わると、家族の生活を支えるため、たとえば子どもを育てたり、学校に行かせたり、みんながご飯を食べたりするには、誰かが働いてお金を得ることが必要になるね。暮らしを支えて、家族が健康に生きていくことは、社会を支えることにもつながる。そのためには家族みんなが協力して、暮らしを支えていかなければならない。お父さんやお母さんは働いて家族を支えている。そして、学生であるキミたちは勉強をして協力している。