定数 a に対して、 次の方程式が表す曲線を それぞれ C1, C2 とする。
 y = ax3 - 2x2 + 3
 y = x3 + ax2 - 4x
C1 と C2 がちょうど 2 点を 共有するような a をすべて求めよ。


解答

方程式 ax3 - 2x2 + 3 = x3 + ax2 - 4x
実数解を(重複は考慮しないで) 2 個持つ a を求めればよい。
f(x) = (a-1)x3 - (2+a)x2 + 4x + 3 とおく。
a = 1 のときは f(x) = -3x2 + 4x + 3 なので f(x) = 0 は解を 2 つ持つ。
a ≠ 1 のときは f(x) は 3 次式なので f(x) = 0 が実数解を丁度 2 つ持つためには
f(x) = 0 は重複解を持つべきである。
f(x) = 0 が α を重複解を持つとする。このとき
α は f(x) = 0 と f'(x) = の共通解である。
f'(x) = 3(a-1)x2 - 2(2+a)x + 4
f'(x)x - 3f(x) = (2+a)x2 - 8x - 9
g(x) = f'(x)x - 3f(x) とおくと g(α) = 0 である。
g(x)x - f(x) = 3x3 + (a - 6)x2 - 13x - 3
g(x)x - f(x) - g(x) = 3x3 - 8x2 - 5x + 6
よって α は 3x3 - 8x2 - 5x + 6 = 0 の解である。
3x3 - 8x2 - 5x + 6 = (x + 1)(x - 3)(3x - 2) なので
α = -1, 3, 2/3 である。
g(α) = 0 なので α = -1 のときは a = -1 ある。
このときは f(x) = 0 のもう1つの解は 3/2 である
g(α) = 0 なので α = 3 のときは a = 5/3 ある。
このときは f(x) = 0 のもう1つの解は -1/2 である
g(α) = 0 なので α = 2/3 のときは a = 121/4 ある。
このときは f(x) = 0 のもう1つの解は -3/13 である
以上より a = -1, 3, 2/3
答え a = 1, -1, 3, 2/3
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