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高大連携を志向した高等学校数学の教育課程や教科書の開発研究
1.「理系分野への進学を目指した高校生」をかなり高度な数学を扱える集団「A集団」と数学学習に困難を抱えている集団「B集団」の2つの集団を考慮に入れた。その高大連携の数学のカリキュラム及び教科書の開発の目的達成のために、方向性の指針や調整を2年7回の全体会を通して行った。
各部会の内容の概略。
@代数部会。作成教科書 整数、実数、等式・不等式、論理と集合、写像を扱った。コラムとして、RSA信号を取り入れた。
A幾何部会。 課題展開的教科書を構想した。作成教科書は、三角比・三角関数、ベクトルの分野を扱った。コラムとして、常らせんと常らせん面を取り上げた。
B解析部会。長谷川テキスト,昭和40年代前半の教科書,次の時代の教科書,現行教科書および参考書,さらに現行の工業高等専門学校の教科書,ドイツの教科書を比較検討し,本研究の教科書作成方針を話し合った。
Cカリキュラム部門。 目的・内容・方法等のカリキュラム構成原理を明示し、制約から開発を実行し、評価・改善等を行う方法とした。そして、ボトムアップ戦略に基づくカリキュラム開発をした。
2.教科書のデータは、PDFファィルとして保存した。
3.教育実験を京都教育大学附属高校SSHにて実施し教科書への資料とした。また、その実践を数学教育学会にて発表した。