2004年度採用試験(京都府高校)

  5. 曲線 y = ex + e-x 上の x > 0 部分に点 P(a,b) をとる。
   このとき、次の各問いに答えなさい。

(1) 点 P における接線と x 軸との交点を Q とするとき、
   PQ の長さを b を用いて表しなさい。

(2) PQ の長さの最小値を求めなさい。

解答

a > 0 で b = ea + e-a である。
b > 2 に注意しておく。
y' = ex - e-x なので
P におけるこの曲線の接線の方程式は
 y - b = (ea - e-a)(x - a)
従って Q(a - b/(ea - e-a)
(ea - e-a)2 = (ea - e-a)2 - 4 = b2 - 4 なので
PQ2 = b2/(b2 - 4) + b2 = b2(b2 - 3)/(b2 - 4)
よって PQ = root(b2(b2 - 3)/(b2 - 4))

 
PQ2  = b2 + 1 + 4/(b2 - 4) = (b2 - 4) + 4/(b2 - 4) + 5 ≥ 4 + 5 = 9
(b2 - 4 > 0 なので相加相乗平均値の定理より、等号は b2 - 4 = 4/(b2 - 4) のとき即ち b2 - 4 = 2 のとき 成立する。
それを実現する a は存在する)
PQ の最小値は 3 である
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