富士通、ICカードに新暗号技術・解読に2000万年?

富士通はICカードに蓄えた個人情報が盗用されるのを防ぐ強力な暗号技術を開発した。スーパーコンピューターを使っても解読に2000万年かかり、第三者が情報を盗み出すのは事実上不可能という。カードの本人確認などに使う電子署名向けに1年後をめどに実用化し、金融機関やクレジットカード会社向けに売り込む。
 暗号技術として最も普及している「RSA方式」という技術を利用した。この方式では「暗号鍵」と呼ぶ無作為に選んだ数字の列を使って情報を暗号化したり戻したりしている。現在は「0」と「1」の二進法で1024ケタの鍵を利用しているが、新方式はその倍の2048ケタにし、解読の難しさを100万倍に高めた。
日経ネット 04/07/07