戻るr A, B, C が有理点で 僊BC が正三角形
 となるものが存在すると仮定する。
(矛盾を導こう)

A, B, C は反時計廻りに並んでいるとしてよい。
僊BC を C が原点 O に移るように
平行移動したとき点 A, B が
移った点を C, D とする。
このとき、C, D は有理点で
E は O を中心として
D を 60°回転した点になっている。

D(a,b), E(c,d) とおく。
a,b,c,d は有理数で、a2 + b2 ≠ 0である。
複素数で考えると
c + di = (cos 60°+ i sin 60°)(a + bi) である。
(ここで i は虚数単位である。)
よって
(c + di)(a - bi) = (cos 60°+ i sin 60°)(a + bi)(a - bi) より
2 sin 60° = 2(ad - bc)/(a2 + b2) である。
この式において
a, b, c, d が有理数なので、右辺は有理数である。
一方、 2 sin 60°= root(3) でこれは有理数ではない。
以上より矛盾が生じた。

よって3頂点が有理点であるような
 正三角形は存在しない。