正7角形問題
P を正7角形 ABCDEFG の外接円の
弧 GA 上の点とする。このとき
PA - PB + PC - PD + PE - PF + PG = 0
である
解説
∠APB = ∠BPC = ∠CPD = ∠DPE
= ∠EPF = ∠FPG = π/7
なので
BP, CP, DP, EP, FP, GP を
P を中心にして時計回りに各々
π/7, 2π/7, 3π/7, 4π/7,
5π/7, 6π/7 回転すると
向きが AP と同じになることに注意しよう
↓
↓
↓
↓
正7角形 ABCDEFG の外接円が単位円
A が 1 となるように座標をいれて
複素数平面で考えよう
長さが 1 で偏角 2π/7 の複素数を α とおくと
A, B, C, D, E, F, G に対応する複素数は
各々 α, α2, α3, α4, α5, α6 である
P に対応する複素数を p とする。
長さが 1 で偏角 π/7 の複素数を β とおくと
最初の注意より
(α-p)β-1,
(α2-p)β-2,
(α3-p)β-3,
(α4-p)β-4,
(α5-p)β-5,
(α6-p)β-6,
は各々長さが
|α-p|, |α2-p|,
|α3-p|,
|α4-p|,
|α5-p|, |α6-p|
で向きが 1-p と同じ複素数である
r = |1-p| - |α-p| + |α2-p|
- |α3-p|
+ |α4-p|
- |α5-p| + |α6-p|
とおく
示すべきことは r = 0
であるが、
z =
(1-p) -
(α-p)β-1
+ (α2-p)β-2
- (α3-p)β-3,
+ (α4-p)β-4
- (α5-p)β-5
+ (α6-p)β-6
とおくと
z は 1-p と向きが同じで
長さが
r の複素数なので z = 0 を示せばよい
α = β2,
β7 = -1
1 - β + β2 -
β3 + β4 -
β5 + β6 = 0
なので z = 0 は示される
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