角度の問題

図において
D は 僊BC の頂点 A から
辺 BC に下ろした垂線の足とする。
∠BAD = 36°, ∠CAD = 66°とする
E は AD 上の点で
∠ACE = 18°とする。このとき

∠EBC = 18°であることを示せ。

解説





この問題は、次の一般の問題
図において
D は 僊BC の頂点 A から
辺 BC に下ろした垂線の足とする。
∠BAD = (30 + a)°, ∠CAD = (60 + a)°とする
E は AD 上の点で
∠ACE = (30 - 2a)°とする。このとき

∠EBC = 3a°であることを示せ。

(a = 6 の場合が、もとの問題) ↓





問題を変えて
僊DE は ∠ADC = 90°の直角三角形で
∠CAD = (60 + a)°とする
F は DC 上の点で ∠DAF = (30 + a)°で
E は AD 上の点で ∠ACE = (30 - 2a)°とする。
このとき

∠EFD = 3a°であることを示せ。

これを解こう




題意の図は相似の意味で
一意的に定まるので
答えがもとまるよう
題意の図を作図しよう







∠GEC = ∠GCE = (30-2a)°
∠FEC = 2a°, ∠FCE = a°
∠EGF = (30+a)°
なる図形を作図しよう。







もし、それが作図できたら
D を E から FC に下ろした垂線の足
A を DE と CG との交点とおくと






∠DAC = 90°- ∠ACD
  = (90-(30-2a)-a)°= (60+a)°
180°- ∠GFE = ∠FEG + ∠FGE
 = (2a + (30-2a) + (30+a))°
 = (60+a)°
であるから
四辺形 AEFG は円に内接している
ここで
∠ADC = 90°
∠DAC = (60+a)°
∠DAF = ∠EGF = (30+a)°
∠ACE = (30-2a)°
であり
∠DFE = ∠FEC + ∠ECF = 3a°
となり、求める図が作図される。






改めて
∠GEC = ∠GCE = (30-2a)°
∠FEC = 2a°, ∠FCE = a°
∠EGF = (30+a)°
なる図形を作図しよう。






正三角形 僂KM を描く
MK = MG, ∠KMG = (60+2a)°の
二等辺三角形 儁KG を描く
GM = GF, ∠MGF = (60+4a)°の
二等辺三角形 僭FM を描く

(KC = GF である)
僥GE ≡ 僵CG
なる 僥GE を描く






∠GMF = (60-2a)°、∠AMK = (60+2a)°、
∠KMD = 60°
なので、 F, M, C は一直線上にある
∠MGC = ∠MCG = (∠GMC)/2 = (30-a)°
∠KCG = 60°- ∠MCG = (30+a)°
∠KGC = ∠KGM - ∠CGM
 = (60-a)°- (30-a)°= 30°
∠EGC = ∠EGF + ∠FGM + ∠MGC
 = ((30+a)+(60+4a)+(30-a))°
で GC = GE なので
∠GEC = ∠GCE = (30-2a)°
である。
∠FEC = ∠FED - ∠CEG
 = (30 - (30-2a))°= 2a°
∠ECF = ∠GCM - ∠GCE
 = ((30-a) - (30-2a))°= a°
であり
∠EGF = ∠GCK = (30+a)°
である。