フィットネス教育の内容:3要素

 下の図は、「知る」・「運動する」・「実行するスキル」というフィットネス教育の3要素を示したもので、実際の学習はこの3要素の組み合わせで行われる。3要素の上下関係や大きさはその順位性や重要度を表しているのではなく、いずれも同等の意味を持っている。
「知る」は基礎知識のことで、「運動のFITT」を例にとると、運動の「Frequency:頻度、Intensity:強度、Time:時間、Type:種類」についての知識である。
「運動する」は、実際の運動実践を指し、エアロビクスやウォーキングなどの有酸素運動、筋力や筋持久力を高めるマッスルトレーニング、ストレッチングなど柔軟性を高める運動、リラクゼーションなどを含む。
実行するスキル」は自立的、効果的に運動実践を行うためのマネジメントスキルを高めることである。運動の計画や目標設定、自己評価、時間管理など多様な生活技能を含み、知識と実践を取り結ぶ重要な能力と考えられる。セルフマネジメントスキルを向上させるには、実験やディスカッション、プロジェクトなど、設定された課題に実習を通して取り組んでいくことが不可欠である。