プンティン  punting (ぷんてぃん)

インドネシア(東南アジア)

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大正琴は、大正元年に名古屋市出身・森田吾郎(本名:川口仁三郎)によって発明されたもので、音階ボタンを介して金属弦を押さえ弾奏する日本発の琴である。東アジア、東南アジア、南西アジアへと伝播し、改良が加えられた異形が存在する。プンティンは2009年の田中多佳子教授らの調査で、バリ島ヒンドゥー集落で発見されたものである。バリ島にはさまざまな同種の楽器を確認することができるが、現地の人々には「日本」の楽器に由来するものとは思われていない。これは、バリ島東部のカランガスム県周辺の船大工が恐らくバリ島の他地域のものにヒントを得て、ギターのネックと身の回りにある材料で製作したもの。声楽アンサンブル「ゲンジェッ」の伴奏や器学合奏に使われる。

奏法

撥奏

素材・大きさ

木製胴 アルミ製の枠 ギターの糸巻きを転用したもの 金属弦9弦 ピックは薄いべっ甲片 626 ㎜ ×188 ㎜ ×77 ㎜

ききなし

ビーン

構造

木製胴に弦を張り、左手でタイプライター状のキーを押して勘所を押さえるようにしたロングチター。古い50 ルピアコインを用いた音階ボタン16 個が9本の弦に付くが、地域によっては、壊れたタイプライターのキーをそのまま音階ボタンに使用している場合もある。天板の彫刻は、装飾目的で施されたもので楽器との関連はなく、この楽器には聖獣バロンが彫られているが、好みによりさまざまな彫刻が施される。また、ネック部分はギターのそれを転用し、ピックは浜辺に打ち上げられていた亀の甲羅から作られている。

鳴らし方の説明

演奏者は胡坐し、音階ボタンを上にしてギターのように抱え、左手で音階ボタンを操作しながら、右手に持ったピックで右端に開けられたホールの上当たりで弦を弾く。

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