インド(南アジア)
アコーディオンを横置きしたような鍵盤楽器。「ハルモニウム harmonium」は1842 年にフランスのドゥバン A.F.Debain が考案した小型リードオルガンの登録商標だが、今日、同種の楽器の総称として広く使われている。インドのハルモニウムの特徴は、床に座って演奏される点と、前面についているストップ(音栓)を引くと、鍵盤の演奏とは別にインド音楽に不可欠な持続音を鳴らしておくことができる点にある。この楽器には二つしかないが、高価なものほど多くのストップが備えられ、これを伴奏楽器として用いる奏者や歌い手が好みの音高を選びやすくなる。
気奏
W545mm×D270mm×H295mm/鍵盤は白鍵23、黒鍵16 の全39 鍵 ストップ2
ビー
木箱に取り込まれ圧縮された空気が、鍵盤を押した部分の穴から出てゆく時に、その入口につけられた金属製リードを振動させるしくみ。
片手で背後のふいごを操作して空気を取り込み、もう一方の手で鍵盤を弾く