かっこう笛(かっこうぶえ)

日本(東アジア)

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一つの笛で、かっこう・土鳩・ふくろうなどの鳴き声を鳴き分けることができる。同じ鳩でも、土鳩は「ぐるるる」、きじ鳩(通称山鳩)は「でっでーぽっぽー」と鳴きく。 文部省唱歌の《鳩》では、「一、ぽっぽっぽ 鳩ぽっぽ 豆がほしいか そらやるぞ みんなで仲よく 食べに来い 二、ぽっぽっぽ 鳩ぽっぽ 豆はうまいか 食べたなら 一度にそろって 飛んで行け」と歌われている。

奏法

気奏

素材・大きさ

竹製/全長16.3cm/外径0.9cm

ききなし

カッコー ホーホー ホッホホッホー グルルル

構造

両端の開いた太い竹管の中央にあけた小さな穴に向かって、両端の開いた小さな竹管を斜めに差し込んで吹き口とした、リコーダーの仲間。うぐいす笛と同じ構造。

鳴らし方の説明

吹き口を手前に向け、笛を右手の平の上にのせ、左手の平を上端をふさぐようにかぶせるように持つ。上下ともすき間のないようにふさぎ、舌をふるわせながら弱く息を出すと「ぐるるる」という土ばとの地鳴きになる。

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