かなりや笛(かなりやぶえ)

日本(東アジア)

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かなりやの鳴き声をまねるための擬音笛。古来、かなりやは良い声をきくために飼われてきた。                  西條八十作詞・成田為三作曲《金糸雀(かなりや)》には「一、唄(うた)を忘れた 金糸雀は 後の山に 棄てましょか いえ いえ それはなりませぬ 二、唄を忘れた 金糸雀は背戸の小薮に 埋けましょか いえ いえ それはなりませぬ 三、唄を忘れた 金糸雀は 柳の鞭で ぶちましょか いえ いえ それはかわいそう 四、唄を忘れた 金糸雀は 象牙の船に 銀の櫂 月夜の海に 浮べれば 忘れた唄を おもいだす」と歌われている。

奏法

気奏

素材・大きさ

竹製/全長 8.5cm

ききなし

ピロピロ

構造

竹製二本のリコーダーが一体化したもので、水笛として使用される。JT016,JT021と同じ形状だが、その中で最小。

鳴らし方の説明

水を入れたコップに、笛の下端を水面すれすれまで入れて吹くと、水面の揺れと共に「ピロピロピロ」という鳴き声になる。さらに、吹き方の強弱を変えるとさまざまな鳴き方になる。

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