すごい、地震がおこりましたね。 下の記事からもわかるように、約1時間の間に表にある地震がおきました。

本震(17:56) 余震(18:03) 余震(18:12) 余震(18:28) 余震(18:34) 余震(18:36) 余震(18:58)
強さ 震度6強 震度5強 震度6強 震度4 震度6強 震度5弱 震度5強
規模 M6.8 M6.2 M5.9 M4.4 M6.3 M5.0 M5.1


 規模の割りには直下型ということで、震度が強く多くの被害がでました。被害者の皆様には 深く同情申し上げます。
 マグニチュードの数値が大きければ大きいほど規模が大きいことは知っていたのですが、 実際はどの程度違うのだろうか調べてみました。

@ M6.8 の本震と M4.4 の余震とでは規模がどの程度違うのだろう。
A M6.8 の本震の規模と表にある残りの6回の余震の規模の和を比べたらどちらが大きいのだろう。

などという、疑問がわきますね。次に続く

新潟中部で震度6強3回 M6・9、強い余震続く

23日午後5時56分から同6時34分の間に、新潟県中越地方で震度6強の地震が3回あった。ほかに震度6弱や5強など、余震とみられる大きな揺れが断続的に発生した。  新潟県警によると、小千谷市と十日町市で計3人が死亡。長岡市で民家が倒壊し、4人が行方不明になった。揺れが激しかった地域を中心に、病院には多数の負傷者が運び込まれ、共同通信のまとめでは250人以上が手当てを受けた。長野県で2人がけが。新潟県長岡市では約1000人が12カ所に避難した。群馬県で7棟が損壊した。  新潟県を中心に約27万8000戸が停電。土砂崩れや火災、車の衝突事故が発生した。走行中の上越新幹線が新潟県内で脱線したが、けが人はなかった。  政府は首相官邸の危機管理センターに官邸対策室、警察庁は災害警備本部をそれぞれ設置し、情報収集にあたった。  気象庁は「内陸部で起きた直下型地震。引き続き最大で震度6強規模の余震が今後1週間、多数回発生する恐れがある。大雨で地盤が緩んでおり、がけ崩れなどに厳重な警戒が必要」と呼び掛けた。  最初の地震の震源は深さ約20キロ、マグニチュード(M)は6・8。  大きな揺れは6時3分ごろに震度5強(M6・2)、同12分に6強(M5・9)、同28分に4(M4・4)、同34分に6強(M6・3)、同36分に5弱(M5・0)、同58分に5強(M5・1)が続いた。  新潟県警によると、死亡したのは小千谷市の小川利夫さん(55)、十日町市の金崎昌彦さん(34)と蕪木トシエさん(65)。小川さんは揺れを感じて外に出た際に、倒壊した車庫のコンクリート壁で首の骨を折った。金崎さんは崩れた外壁の下敷きになった。  小千谷市の魚沼病院にには約30人の負傷者が運び込まれた。十日町市によると、市内で50−60人のけが人が出た。長岡市の病院では30人ほどが手当を受け、刈羽郡総合病院でも約20人が運び込まれた。新潟県警によると、川口町で住宅が倒壊し住民が下敷きになり、町内には10人以上の負傷者がいる。  JR東日本によると、最初の地震直後、上越新幹線の東京発新潟行きとき325号が、新潟県の浦佐−長岡間を走行中に脱線した。新幹線の脱線は東海道が開業した1964年以来、初めて。  関越、北陸、磐越自動車道は新潟県内で通行止めになった。国道十数カ所で道路が陥没した。 京都新聞04年10月23日

最大加速度2515.4ガル、観測史上最高に・気象庁

 新潟県中越地震で震度7を観測した川口町で、瞬間的な揺れの強さを表す最大加速度が2515.4ガルに達したことが30日、気象庁の観測で分かった。2003年7月の宮城県北部地震の最大値2037.1ガルを大きく上回り、観測史上最高となった。  同庁によると、加速度は23日夕の本震時には1722ガルだったが、同日午後6時半過ぎに2回目に震度6強を観測した際に最大加速度を記録。阪神大震災の最大値818ガルも大幅に上回った。 (日経04年10月31日)
ガルという単位が出てきました。 次はガルについての説明の記事です。

阪神大震災級の揺れ 防災研観測

 新潟中越地震で大きな被害が出ている新潟県小千谷市では、一九九五年に起きた阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)に匹敵する震動が観測されました。
 防災科学技術研究所(茨城県つくば市)によると、全国に約二十五キロメートルの間隔で設置されている強震観測施設(Kネット)のうち、小千谷観測点で、震動の最大加速度一五〇〇ガル、最大速度一三六カイン(いずれも水平、垂直三成分の合成値)が観測されました。兵庫県南部地震では、神戸海洋気象台で観測された最大値はそれぞれ八九一ガル、一一二カイン(同)でした。
 同研究所によると、地震被害をもたらす揺れの強さは、加速度と速度の両方が目安になるといいます。  また、観測値は機器が設置されている地盤によって影響されるといいます。
 今回の地震で、新潟県十日町の観測点では、最高加速度一七五〇ガル、最高速度六五・六カインが観測されています。日本で観測された過去最高の加速度は、昨年五月に起きた宮城県気仙沼沖の地震の際の一五七一ガルといいます。
 カインとガル カインは速度を毎秒センチメートルで表した単位。ガルは、毎秒のカインの変化を表す加速度の単位。物が落下するときの加速度は九八〇ガル(毎秒毎秒九・八〇メートル)です。九八〇ガルを超す加速度では物が浮き上がる可能性があります。 (赤旗04年10月25日)