補題7 α = cos(π/15) + i sin (π/15) とおく
p, q, r, s を整数として
αp ≠ αq, αr ≠ αs, 1 + αp+q ≠ 0, 1 + αr+s ≠ 0
が成り立っているとする。
αp と αq を結ぶ直線と αr と αs を結ぶ直線が実軸上で交わるならば
30 と互いに素なすべての整数 t に対して
αpt と αqt を結ぶ直線と αrt と αst を結ぶ直線が実軸上で交わる。

補題7の証明
K を有理数体 Q に α を付け加えた Q 上のガロア拡大とする
K は Q 上8次の拡大体である。
G を K の Q 上のガロア群とする。その位数は 8 である。
t を 30 と互いに素な整数とするとき
 α αt
で定まる G の元がある。それを σt であらわすことにする。
αp と αq を結ぶ直線と αr と αs を結ぶ直線が実軸上で交わるとすると。
補題4より
 (1 + αr+s)(α p + αq) - (1 + αp+q)(α r + αs) = 0
が成り立っている。この両辺を σt でうつして
 (1 + αrt+st)(α pt + αqt) - (1 + αpt+qt)(α rt + αst) = 0
を得る。再び補題4を適用して。
αpt と αqt を結ぶ直線と αrt と αst を結ぶ直線が
実軸上で交わることがわかる。  

 
一つ戻る   すこし戻る   戻る
注意

 G = { σ1, σ7, σ11, σ13, σ17, σ19, σ23, σ29}
  である。