四角形 ABCD は円 O に内接し、
AB = AC、AB と DC は平行である。
点 A において円 O の接線 TA をひき、
辺 CD の延長との交点を E とすると、
∠AED = 72°となった。このとき
(1) ∠ACB = 72°となることを証明せよ。
(2) AD = AE を証明せよ。
(3) AD = DC を証明せよ。
(4) (僊CEの面積) : (僊DEの面積) を求めよ。
(1) AB = AC なので ∠BAC の二等分線は
弦 BC を垂直二等分し、それは O を通る。
H を BC の中点とする。
∠AHB = 90°である。
EA は A において円 O に接しているので
∠EAO = 90°である。
よって AE と BC は平行である。

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AB と EC も平行なので
ABCE は平行四辺形をなす。
よって ∠ABC = ∠AEC = 72°である。
AB = AC より ∠ACB = ∠ABC
∴ ∠ACB = 72°である。
(2) 四角形 ABCD が円に内接しているので
∠ADE = ∠ABC である。
∠AED = 72°= ∠ABC = ∠ADE なので
A D = AE である。
(3) ∠AED = 72°、AD = AE なので ∠EAD = 36°
EA が 僊CD の外接円に接しているので
∠ACD = 36°
∠ADE = 72°であるので ∠DAC = 36°である。
∠ACD = ∠DAC なので AD = DC である。
(4) CA = AB = CE である。これを a とおく。
 DC = DA = AE であ。これを b とおく。
 ED = EC - DC = a - b となる。
EA が 僊CD の外接円に接しているので
EA2 = ED・EC ( b2 = (a-b)a)
∴b = (-1 + )a/2 となる。
以上より
(僊CEの面積) : (僊DEの面積) = a : a - b
     = 2 : 3 - である。