n を 2 以上の整数とする。最初、A さんは白玉だけ n 個もち、B さんは赤玉 1 個と白玉 を n-1 個持つ。
A さんと B さんは、次の順で 1 回分の玉のやりとりを行う。ただし、 (i) と (ii) を合わせて 1 回とする。
(i) A さんは、 B さんの持っている n 個の玉の中から無作為に 1 個取り出し、 自分の持ち玉に加える。
(ii) 次に、B さんは、 A さんの持っている n+1 個の玉の中から無作為に 1 個取り出し、 自分の持ち玉に加える。
k を 1 以上の整数とする。上のやりとりを k 回繰り返し行ったとき A さんが赤玉をもっている確率を pk とする。
(1) p3 を n で表せ。    (2) pk を n と k で表せ。
解答

A さんが赤玉をもっていて、操作1回行ってまた A さんが赤玉を持つ確率は n/(n+1) である。
B さんが赤玉をもっていて、操作1回行って A さんが赤玉を持つ確率は (1/n)×(n/(n+1)) つまり 1/(n+1) である。
よって p1 = 1/(n+1) である。
m を 1 以上の整数とするとき
 pm+1 = pm×(n/(n+1)) + (1 - pm)×(1/(n+1))
     = ((n-1)/(n+1))×pm + 1/(n+1)
よって
  pm+1 - 1/2 = ((n-1)/(n+1))×(pm - 1/2)
∴ pk - 1/2 = ((n-1)/(n+1))k-1×(p1 - 1/2) = - (1/2)×((n-1)/(n+1))k
よって pk = (1/2)×(1 - ((n-1)/(n+1))k)
(1)  p3 = (1/2)×(1 - ((n-1)/(n+1))3)       (= (3n2 + 1)/(n+1)3)
(2) pk = (1/2)×(1 - ((n-1)/(n+1))k)

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