四面体 ABCD において、辺 AB と辺 CD 垂直ならば、
頂点 A から平面 BCD に下ろした垂線と、
頂点 B から平面 CDA に下ろした垂線は交わることを示せ。

解答

A から CD に下ろした垂線の足を E とする。
(E は直線 CD 上の点で AE と CD は直交している)
A から BE に下ろした垂線の足を G とし
B から AE に下ろした垂線の足を F とし
このとき
AG が頂点 A から平面 BCD に下ろした垂線であり ...@
BF が 頂点 B から平面 CDA に下ろした垂線である ..A
ことを示す。この二つが示されれば
AG と BF は 僊BE の垂心で交わっていることになる。

v(AB), v(AC), v(AD), v(AE), v(AF), v(AG) を各々
v(b), v(c), v(d), v(e), v(f), v(g) で表す。
AB と CD が垂直なので
 v(b)・(v(d) - v(c)) = 0 つまり v(b)・v(c) = v(b)・v(d)
E は CD 上の点なので v(e) = rv(c)+(1-r)v(d) をみたす実数がある。
∴ v(b)・v(e) = rv(b)・v(c)+(1-r)v(b)・v(d) = v(b)・v(c)
よって v(b)・v(e) = v(b)・v(c) = v(b)・v(d) ...B

CD と AE が直交しているので
 v(e)・(v(d) - v(c)) = 0 つまり v(e)・v(c) = v(e)・v(d)
∴ v(e)・v(e) = rv(e)・v(c)+(1-r)v(e)・v(d) = v(e)・v(c)
よって v(e)・v(e) = v(e)・v(c) = v(e)・v(d) ...C


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