単位円と軸が y軸と平行な放物線とが
点 P(cos θ, sin θ) において
3 重に交わっている(接している)とする。(ただし 0 < θ < 90°)
この放物線と始めの円とのもう1つの交点を Q とするとき
∠AOQ = 3∠AOP
であることを示せ。ただし A(1,0) である。
解答

c = cos θ, d = sin θ とおく。P(c,d) である。
軸が y 軸に平行で P(c,d) を通る放物線の方程式は
y = a(x - c)2 + b(x - c) + d の形をしている。
この放物線が P において単位円と3 重に交わるとすると
単位円の方程式は x2 + y2 - 1 = 0 なので
4 次方程式
x2 + (a(x - c)2 + b(x - c) + d)2 - 1 = 0
が c を3重解をもつことになる。つまり
g(x) = x2 + (a(x - c)2 + b(x - c) + d)2 - 1
とおくと g(x) は (x-c)3 で割り切れることになる。
実際 g(x) を (x-c)3 を割ってみると、余りは
 x2 + 2ad(x - c)2 + b2(x - c)2 + 2b(x - c)d + d2 - 1
であり x2 + d2 - 1 = x2 - c2 = (x - c)(x + c) なので、この余りは
 (x - c)( x + c + 2ad(x-c) + b2(x - c) + 2bd)
となる。これが恒等的に 0 になるので
 1 + 2ad + b2 = 0
 c - 2adc - b2c + 2bd = 0
を得る。これを解いて
  b = -c/d = - cos θ/sin θ
  a = -(1 + b2)/(2d) = -1/(2 sin3 θ)
を得る。
g(x) を (x-c)3 を割った商は a2(x-c) + 2ab であるので
Q の x 座標は
c - 2b/a = cos θ - 4 cos θ sin2 θ = cos 3θ
である。また、Q の y 座標は
a(-2b/a)2 + b(-2b/a) + d = 2b2/a + d
  = -4 cos2θ sin θ + sin θ = - sin 3θ
従って Q(cos -3θ. sin -3θ) である。
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