(2)の解答

各円の対応する辺との接点を図のように
S, T, U とおき、x = BS, y = CT, z = AU とおく
このとき、次が成り立つことを示す。

(1) (y-x+1)2 = 6y
(2) (z-y+1)2 = 6z
(3) (x-z+1)2 = 6x
さらに
(4) x > 1/6 とすると z < 1/6 であり
    x < 1/6 とすると z > 1/6 である。
(5) y > 1/6 とすると x < 1/6 であり
    y < 1/6 とすると x > 1/6 である。
(6) z > 1/6 とすると y < 1/6 であり
    z < 1/6 とすると y > 1/6 である。
従って
(7) x = y = z = 1/6 である。

証明は、補題を使って (1),(2),(3) を示す。
(1),(2),(3) を使って (4),(5),(6) を示す。
(4),(5),(6) を利用して (7) を示す。
の手順で行われる。


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証明
(1) PB = 2x, QP = BC - CQ = 1 - 2y, PQ = PS + QT = (x + y) なので補題より
  3(x + y)2 = 4x2 + (1 - 2y)2 - 2x(1 - 2y) を得る。従って
  x2 + y2 + 1 - 2xy - 2x - 4y = 0
  x2 + y2 + 1 - 2xy - 2x + 2y = 6y
  (y - x + 1)2 = 6y  を得る。
(2),(3) も同様に得られる。
(4) 0 < x, z < 1 なので 0 < x - z + 1 に注意しておく。
 x > 1/6 と仮定すると (3) より (1/6 - z + 1)2 > (x - z + 1)2 = 6x > 1 となる。これより
  1/6 - z + 1 > 1 つまり z < 1/6 を得る。
 x < 1/6 と仮定すると (3) より (1/6 - z + 1)2 < (x - z + 1)2 = 6x < 1 となる。これより
  1/6 - z + 1 < 1 つまり z > 1/6 を得る。
(5),(6) は (4) と同様に得られる。
(7) は (4),(5),(6) より直ちに得られる。