京大(02前理1)

α を長さが 1 で偏角が θ°の複素数とする。このとき
zn - zn-1 = α(zn-1 - zn-2) = α2(zn-2 - zn-3) = ... = αn-1(z1 - z0) = αn-1a である。
zn - zn-1 = αn-1a
zn-1 - zn-2 = αn-2a
  :
  :
z2 - z1 = αa
z1 - z0 = a
より z0 = 0 に注意して
zn = a(1+α+α2+...+αn-1) を得る。
0 < θ < 90 より α ≠ 1 である。従って
zn = (1-αn)/(1-α) を得る(n = 1,2,3,....)。
zn = z0 になるのは αn = 1 の時のみである。
つまり nθ が 360 の倍数になるときである。
nθ が 360 の倍数とすると θ は有理数である。
逆に θ が有理数とすると
θ は正なので、自然数 p, q を選んで θ = q/p と表される。
n = 360p と定めると n は自然数で nθ が 360 の倍数のになる。
よって主張は証明された。
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