n+1 = An (n = 0, 1, 2, ....) より
0 =
m
= Am0 であり 1 = A0 = AAm0 = AmA0 = Am1 である。 第一列が 0 で第二列が 1 である行列を B とおくと B = AmB なる関係式をえる。 B が逆行列をもつことを示そう。 A0 = 1 ≠ 0 なので 0 は零ベクトルではない。 次に 1 = t0 を満たす実数 t があると仮定しよう。このとき A0 = t0 なので全ての自然数 n に対して An0 = tn0 が成り立つ。 t20 = 2 ≠ 0 tm0 = m = 0 で 0 は零ベクトルでないので t2 ≠ 1 で tm = 1 である。 しかし、t は実数なので、これは不可能である。 0 は零ベクトルではなく、全ての実数に対して 1 ≠ t0 よって 第一列が 0 で第二列が 1 である行列 B は逆行列をもつ B = AmB なので E = BB-1 = AmBB-1 = Am を得る。 (E は単位行列とする) | ... | 注意 戻る |