証明
(a, b, c) を原始的ピタゴラス数として
a は奇数、 b は偶数とする。
xy 平面に点 A(-1,0) をとる。
単位円周上に点 B(a/c,b/c) をとり
AB と y 軸との交点を D とおく
D の y 座標は ((b/c)/(1+(a/c))) つまり b/(c+a) である。
b/(c+a) を既約分数で n/m で表すことにする。
 (増加を押す)

ピタゴラス数 (m2-n2, 2mn, m2+n2) に対して
同様に B'((m2-n2)/(m2+n2),2mn/(m2+n2)) を考え
AB' と y 軸との交点の y 座標を計算すると、同じく n/m となる。
これは B = B' を意味している。つまり
(m2-n2)/(m2+n2) = a/c, 2mn/(m2+n2) = b/c を得る。

c と a が互いに素なので自然数 d で
m2-n2 = da
m2+n2 = dc
2mn = db
を満たすものが存在する。
2m2 = d(a+c), 2n2 = d(c-a) で m と n が互いに素なので
d = 1 または 2 である。
m2-n2 を 4 で割ったあまりは 0,1,3 のいづれかであり
a は奇数なので 2a を 4 で割った余りは 2 である。
よって d ≠ 2 つまり d = 1 を得る。

 戻る