定理1 (原始的ピタゴラス数の標準形)
(a, b, c) を原始的ピタゴラス数として
a は奇数、 b は偶数とする。このとき
a = m2 - n2, b = 2mn, c = m2 + n2
 を満たす整数の組 m, n が存在する。

上記の記号のもとでは
c + a = 2m2 であり c + b = (m + n)2 となる。
これで、問題1が示されたことになる。

更に (a', b', c') を原始的ピタゴラス数として
a' は奇数、 b' は偶数とする。このとき
a' = p2 - q2, b' = 2pq, c' = p2 + q2
 を満たす整数の組 p, q が存在する。

cc' + ab' + a'b
 = (m2 + n2)(p2 + q2) + 2(m2 - n2)pq + 2(p2 - q2)mn
 = (m+n)2p2 + 2(m+n)(m-n)pq + (m-n)2q2
 = (mp + np + mq - nq)2
これで、問題2の (1) が示されたことになる。
のこりの (2),(3)(4) も同様に示される。


問題3
(a,b,c) をピタゴラス数とするとき
 abc は 60 の倍数である。

定理1の証明   定理1の別証明   問題2の別証明

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