写真をよく見れば、粗い砂は巣穴の外側に並び、巣穴の内側には細かな砂しか残っていません。
これは、粗い砂なら大アゴでもって45度の角度でより遠くへ放り投げ、細かな砂なら60度くらいの高い角度で掘り投げ、より近くに落とすためなのです。
細かな砂を巣穴の内側に集めるわけは、餌の脱出をより困難にさせるためです。餌になるアリなどは、粗い砂だと足場がしっかりしているため、たやすく脱出できるのですが、砂粒が細かいほど脱出に時間がかかることがわかっています。
ちなみに、体液を吸い終えた餌の死骸は、邪魔になるため、45度の角度でより遠くへ放り投げることもわかっています。
砂粒の違いに注意
次に巣穴をどういうふうにつくるのかを見てみましょう。(画像をクリックすればビデオ画面にいきます)