反転に関する基本性質

次が成り立つ。
@ 円 PQ に関する P の反転は P
A 円 PQ に関する P の反転は P
B  を P を通る直線とする
   円 PQ に関する 上の点の反転は
    上にある
C A' が 円 PQ に関する A の反転とすれば
   A は 円 PQ に関する A’ の反転である
D A が円 PQ の円周上の点とすると
   円 PQ に関する A の反転は A である。
E  を P を通る直線とすると
   円 PQ に関する の反転は である。
F P を通らない直線の円 PQ に関する反転は
    P を通る円になる
G P を通る円の円 PQ に関する反転は
    P を通らない直線になる
H P を通らない円の円 PQ に関する反転は
   P を通らない円になる
I A' を点 A の円 PQ に関する反転とすると
  A と A' を通る円や直線はすべて
  円 PQ と直交する

@〜Eは定義より明らかでしょう。
ここでは 無限遠点 P を考えて
全ての直線は P を通っているとしている。

Cは見かけ以上に大事な性質で、
反転という作用は
1:1 で上への作用(全単射、同型対応)
であることを保障している
Fの説明  Gの説明  Hの説明  Iの説明  戻る

平面(Pをも含めて)上の図形 S に対して
S の全ての点を 円 PQ に関して反転して得られる図形を
S の円 PQ に関する反転ということにする。

I がとても重要な性質であることを
大竹先生より教えられました