西田尚史さんの問題の解答編(2)

複素数平面において
z を 1/z 移す変換を考え、 (参考)

この変換では、0 を通らない円はまた円に移る。
0 を通らない円 C の像を C であらわすことにする。
z を 1/z 移す変換の対称性より
C∨∨ = C となることは明らかである。

{ C | S1 ∋ C } を T1 であらわすことに する。
これは z = 1 であらわされる直線と
z = 2 であらわされる直線の間に
中心が 3/2+ni で半径が 1/2 の円 (n は整数)
を敷き詰め、
またその間に3つに接するように円を入れて
またその間に3つに接するように円を入れて
... これを繰り返して得られる円全体の集合である。

C∨∨ = C が成り立つことより
S1 = { C | T1 ∋ C } が成り立つ。
また図形の性質より
中心が x+yi で半径 r の円が T1 に属しているとき
中心が x+(y+n)i で半径が r の円や
中心が (3-x)+yi で半径が r の円も
T1 に属していることは明らかである。
(ここで x, y は実数、r は正の実数、n は整数とする)



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