解答

k = 1 のとき示されたとすると
a1n + a2n + ... + amn
   ≥ a1 a2 ... am (a1n-m + a2n-m + ... + amn-m)
a1n-m + a2n-m + ... + amn-m
   ≥ a1 a2 ... am (a1n-2m + a2n-2m + ... + amn-2m)
  ...
  ...
a1n-(k-1)m + a2n-(k-1)m + ... + amn-(k-1)m
   ≥ a1 a2 ... am (a1n-km + a2n-km + ... + amn-km)
 と順に示せて、求める不等式
a1n + a2n + ... + amn
   ≥ a1k a2k ... amk (a1n-mk + a2n-mk + ... + amn-mk)
  を得る。もちろん等号が成立するのは
a1 = a2 = ...= am のときのみである。

従って k = 1 のときのみ示そう。

このように、特別な場合に証明すれば、
一般に証明ができることより、
特別な場合に限定することを
その場合に帰結、還元(reduct)するという。

この場合は
 k = 1 としてよい という言い方をする。

これは、 k = 1 の場合に reduct している。
 (reduction)

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